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大学によってかなり違う! 心理学部志望者が注意すべきポイント

2024年03月20日

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大学によってかなり違う! 心理学部志望者が注意すべきポイント

大学選択の際に心理学を学びたいと思い、大学を調べるとたくさんの大学があります。このそれぞれの大学は同じことを学ぶことはありません。心理学部は特に学校によって大きく異なります。今回は心理学部志望者が進路選択をする際のポイントについてまとめてみました。

そもそも心理学って

よく事件や災害等のニュースなどで「心のケア」という言葉、聴いたことないですか。カウンセラーと呼ばれる心理学のプロが対応、という報道を耳にした方、多いのでは。そもそも、心理学って何でしょうか。
心理学とは「人間の心のメカニズムを科学的」に解析する学問のことで、心と体がどのように影響し合っているのか、その結果、どのような現象が現れているのかを研究するのです。
心理学には研究対象によって様々な分類がされています。主な分類を挙げておきます。
・認知心理学:知覚・学習・記憶・思考など人間の基本的な心的機能を研究
・社会心理学:集団内の個人や集団での社会的行動の研究
・臨床心理学:カウンセリング・心理療法の研究
・発達心理学:人間の一生(ライフサイクル)の中での心の発達の研究
・犯罪心理学:犯罪・犯罪者の心理の研究
などたくさんあり、医学や産業などと深く結びついているようです。
その知識などを活かして、活躍する職業の1つがカウンセラーと呼ばれて、脚光を集めているのです。メンタリストのDaigoさんもその知識を学んだのかもしれませんね。

心理学部の選び方① 自分が何の分野を専門に学びたいか

カウンセラーをはじめ、○○心理士などの資格を取得するには、心理学の専門知識や技術を学ぶ必要があります。その勉強をする学部や学科が心理学部や心理学科なのです。
ただし、ここで注意しないといけないポイントが、2つあります。
それは、①あなたがどのような心理学を学びたいか。②その学んだ知識や技術をどのように活かしたいと考えているのか。ということです。
先ほど、お話をしたように、心理学、研究対象によって幅広い分野が存在します。
例えば、将来スクールカウンセラーになりたいと思った受験生の方がいたとします。そうすると、スクールカウンセラーに必要な心理学はどのようなものなのか、を少し調べる必要があります。
その結果、カウンセリングに必要な勉強、児童生徒のこころの発達について学ぶことが必要だということがわかりますね。
つまり、どのような分野を学ぶ必要があるのか、をしっかりと意識しないと、学部学科選びで大変なことになるのです。

心理学部の選び方② 学びたい分野に精通している教員がいるか

先ほどは、自分がどの分野の心理学を学びたいのか、を考えてくださいね、というお話をしました。
ここからは、大学選びのお話をします。
というのも、日本の大学で心理学部を設置している大学は数が少ないのですが、それぞれの大学で設置している心理学部において、得意とする分野と得意ではない分野がはっきりとしています。
えっ、同じ心理学部なのに、と不思議に思う方、多いと思いますが、最初の方でもお話をしたように、心理学はとにかく、幅広い分野が存在しています。
それゆえに、すべての分野を研究している教員は多くありませんし、大学側も全ての分野から教員をかき集めるのも非常に大変なのです。
1つの例として、教育や社会科学に力を入れている大学は、教育系や臨床系などの心理学を研究している教員が多く在籍していると言われています。
そのため、自分が学びたい心理学を学べる大学はどこか、を調べるには各大学のHPにアクセスして、心理学部のカリキュラムや、在籍している教員の専門は何かを見てみると良いでしょう。

心理学部の選び方③ 実は、心理学部以外でも心理学を学べる

今までは主に「心理学部」として独立した学部を念頭にお話をしてきました。
ここからは、「学部」と独立していなくても、心理学を学ぶことができるというお話をしていきます。
先ほど「心理学部」が設置されている大学は少ないとお話をしましたが、実は、他の学部に「心理学科」や「心理学コース」という形で設置している大学の方が、圧倒的に多いのです。
特に多い代表例として「文学部」や「人文学部」に多く見られます。
例えば、人文学科の専攻の中には心理学が含まれているなどがあって、より専門性が高い学問として学ぶ他、文学部においては、文学作品の研究において、作者の深層心理や作品が発表された時の時代背景や世相、民衆心理などを深く掘り下げるために心理学を学ぶというケースが多いようです。
また、社会科学系では、実社会を題材とした内容において、好みなどの傾向や、群集心理などを調査研究する際に行うマーケティング調査などで心理学が必要となるために学ぶ、というケースもあるようです。

心理学部等で学んだ後の進路

ここまでは、心理学部を選ぶ際の注意点を中心にお話をしてきましたが、最後に心理学部や心理学科で学んだ後の進路について簡単にお話をしておきます。
大きく分けて2つありまして、1つ目は、大学院の修士課程や博士課程へ進学するケースです。
これは、「臨床心理士」などの資格取得に向けた要件を満たすため、という場合と、より深く心理学を追求したい、という研究者としての道を選ぶ場合に別れるようです。
最初のほうに挙げた、スクールカウンセラーになるためは「臨床心理士」や「学校心理士」などの資格が必要となるので、その職業に就きたい方が大学院等へ進学するケースが多いようです。
2つ目として、「臨床心理士」などの資格を必要とはしないが、全く違う分野の企業等に就職し、学んだ知識や知見を仕事内容に活かすというケースもあるようです。
世の中に「○○カウンセラー」などの名称がたくさんあることからもわかるように、心理学で学んだ内容が必要とされていて、そのまま職業にすることが普通にできるようになってきたのかもしれませんね。

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