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いまさら聞けない、指定校推薦、AO入試、公募推薦の違い

2020年10月01日

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ここ数年の大学入試制度改革の動きに合わせて、大学入試センター試験が今年で終わり、来年からは大学入試共通テストが始まることは、既に皆さんご存知だと思います。
昨年後半から共通テストの記述回答形式や、英語外部検定利用入試の導入など、様々なニュースが飛び交いましたので、記憶に新しいところだと思います。
そういった混乱が生じているためか、全国の受験生をもつ保護者の方や受験生を指導する学校の先生方から一連の制度改革を不安視する声が寄せられ、一般入試を回避する動きが見られました。
そこで、一躍脚光を浴びたのが、次の入試制度でした。
・指定校推薦入試
・公募制推薦入試
・AO入試
・内部進学(附属校のみ)
AO入試を除いては、いずれも昔からある入試制度なのですが、知っているようでいて実は、知らないという方も中にはいらっしゃいますので、指定校推薦、公募制推薦、AO入試、内部進学について詳しくお話をしていきたいと思います。

指定校推薦入試って何

さて、指定校推薦入試から、お話をしていきたいと思います。
よく皆さんが「指定校」と呼んでいるので、聞き覚えがある方多いと思います。
各大学が「指定校」と定めた高校からの生徒のみが出願できる入試制度です。
これまでの各高校の過去の進学実績を基に人数枠を確定します。
決定の仕方については大学が公表していないので詳細は不明ですが、進学実績が多い高校と進学実績の少ない高校とでは枠の人数に差が生じます。
また、過去の進学実績が全くない高校はそもそも「指定校」とはならないので、いくら成績が優秀でも指定校推薦での受験ができないのです。
指定校推薦入試本番は、よほどのことがない限り、ほぼ合格できると世間では言われていますが、実際は各高校内部での熾烈な戦いを勝ち抜くまでが大変なのです。
指定校推薦の戦いは高校入学と同時に始まります。
入学初日から3年間にわたり、日々の出欠状況、授業成績、部活動など課外活動全てが指定校推薦の枠を勝ち取るために関わってきます。
3年生になって担任の先生に推薦を申し出てからクラス内の枠を争い、担任の先生から職員会議等で話し合いにかけられ、そこを通過した生徒が校長先生からの推薦を受けられる、という流れになります。
そのため日々の高校生活全てが熾烈な戦いの場になるのです。

公募制推薦入試って何

次に公募制推薦入試について、お話をしていきたいと思います。
まず、公募制推薦と、先にお話をした指定校推薦との大きな違いは何かと言うと、各大学が高校を「指定校」に定めるか定めないか、という点と、現役生限定かどうか、ということなのです。
指定校推薦は指定校ごとに人数枠などが存在するのですが、公募制推薦はそのような枠は存在しません。
つまり過去の進学実績など関係なく、大学が求めている出願条件を満たし、学校長の推薦を得られれば、誰でも出願できるのです。
また、基本的には、公募制推薦も指定校推薦同様「現役生」が対象となりますが、大学によっては、公募制推薦は「浪人生」も対象となり得ます。
注意したいのが、指定校推薦は「ほぼ確実」に合格できるのに対して、公募制推薦の場合は学校長の推薦があっても、「合格できる保証がない」のです。
この公募制推薦は2種類あり、「一般推薦」と「特別推薦」というものに分かれます。
「一般推薦」とは、学校長の推薦状や大学の出願要件を満たしていれば、誰でも出願ができる推薦入試のことです。
「特別推薦」とは、文化活動やスポーツ活動などで実績を残した人が出願できる推薦入試のことで、「スポーツ推薦」などがそれに該当します。
指定校の枠は厳しいけれど、公募制推薦なら、と受験する方も非常に多いのです。

AO入試って何独学に向いている性格 その3

そもそもAO入試の「AO」とは、Admissions Office(アドミッションズ・オフィス)の略称で大学などの入学選考事務局のことを言います。
この入学選考事務局が、学生を受け入れる際に、大学全体または、学部や学科ごとに「アドミッションポリシー(受け入れ方針)」を作成して、その方針を基準にして、受け入れる学生がその方針の基準に合致しているかどうか、で合否を決める入試制度です。
そのため、一般的な筆記試験に頼らず、その人物像を様々な角度から見るために、小論文や簡単な筆記試験、グループディスカッションや面接など用いてその人物を総合的に判定します。
また、大学によってはオープンキャンパスへの参加なども合否判定に用いたりします。
そうすることで、その生徒の学習意欲や大学への適性、学力試験では測ることができない個性や能力などを見極めることができるのです。
この試験は、指定校や公募制などの推薦入試とは異なり、出願基準や学校長の推薦状など要らないので、誰でも出願できます。
その代わり、アドミッションポリシーに合致する人物像かどうかを見極めるため、小論文などを書けるように事前に準備する必要はあります。

内部進学って何

内部進学とは、大学の系列校に在籍している生徒が入学試験の受験を受けることなく、上級の学校へ進学をすることができる制度です。
各大学によって様々な基準が設けられていますが、日頃からの学校での生活態度や様子、各学年の定期テストの成績を基にした内申点で、進学ができるかできないかが決まります。
例えば、ある大学系列校の内部進学の基準として、1年生の成績は1倍、2年生の成績は2倍、3年生の成績は3倍など、成績にウェイトを設けて、その合計で合否を決めることがあるそうです。
また、成績だけではなく、基礎学力を測るためのテストを設けて、その試験の受験結果も成績に加算するケースなどもあるようです。
そのため、日頃から授業の予習や復習などをきっちりと行う他、期限が設けられている課題の提出を期限内に終えるなど、の小さな積み重ねが非常に重要なのです。
成績上位の生徒から内部進学に声がかかると言われているので、内部進学を考えている方は常に成績を意識した学校生活を送る必要があります。
このような制度が設けられているので、いろいろ検討してみてはいかがでしょうか。

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