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オープンキャンパスには何回行けばいい?

2020年10月10日

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大学進学率が5割以上という昨今、皆さんそれぞれ、「あの大学に行ってみたいな」という熱い思いを胸に秘めているかと思います。
その志望している大学のこと、どれだけ皆さん知っていますか。
と尋ねられて「ネットで調べればすぐわかるから大丈夫」と思っているあなた、大変もったいないです。
ここからは各大学が毎年開催している、「オープンキャンパス」についてお話をしていきたいと思います。
そもそも「オープンキャンパス」って何なのか。
ざっくりと言うと、各大学が1人でも多くの方に「自分の大学はこんな大学ですよ」と知ってもらうための一大イベントです。
キャンパス施設を開放して、様々な入試の説明をしたり、施設見学をしたり、大学の授業を体験できたりと様々なイベントを設けています。
大学によって様々な趣向を凝らしているところもありますが、やはりメインとなるのが、大学職員による入試説明とキャンパス見学の2つとなります。
この記事を書いている私はかつてとある私立大学で職員をしていた時期がありました。そのときの様子なども交えながら詳しくお話ししていきたいと思います。

そもそもオープンキャンパスって

オープンキャンパスを開始と同時に、最初に行われるのが、大学の概要説明。
大学の各学部・学科についての説明、卒業生の就職実績、部活動などの実績の紹介、複数の場所にキャンパスを設けている場合はそれぞれのキャンパスの紹介など多岐に渡ります。
とここまではパンフレットやWebサイトなどにも紹介されている内容がほとんど。
この紹介説明を終えると、いよいよここからが本番。入試概要説明に入ります。
説明内容は、前年度の学部別・学科別の出願倍率や受験倍率、入試形態別の倍率などの詳細なデータを資料やプロジェクター投影などを利用して説明がなされます。
また、今年度の募集要項の内容についての説明も同時に行われます。
このデータは基本的にはWebサイトなどで公開される前のものがほとんどなので、誰よりも早く参加者だけが先に入手できる情報なのです。
この入試概要説明が終わると、大学職員の案内によるキャンパス見学ツアー(大学によって名称は異なります)や、大学教授による体験授業、在学生による座談会などのイベントが随時行われます。
そのイベントとは別に個別相談ブースを設けて、進路相談や個別質問会などが行われます。
私が在職していた大学では、ご出席いただいた保護者の方には入試概要説明後、基本的には個別相談ブースへご案内することは多かったですね。中にはキャンパス見学ツアーで熱心に私ども職員の説明に耳を傾ける保護者の方もいらっしゃいましたね。
という流れでオープンキャンパスが進んでいきます。

オープンキャンパスに参加したほうがいいの?

「オープンキャンパスに参加している暇があったら勉強しろ」と話す方がいるようですが、これは大きな間違いです。
既にお話をしましたが、オープンキャンパスでは他の媒体では告知しない「生の情報」を参加者限定で説明しているケースが非常に多いのです。
その情報は受験生であれば、のどから手が出るほどほしい情報です。
また、実際に「4年間通うことになる」キャンパスの雰囲気や大学のカラーを直接体験できる貴重な機会です。これは、Webなどの他の媒体では得られない情報です。
また、私がかつて在籍していた私立大学では「オープンキャンパス参加者特典」として、今も行われているかは不明ですが「受験料の割引」などもしていましたし、書店よりも早く、前年度の過去問を参加者特典としてプレゼントしました。
(なお、過去問のプレゼントはほとんどの大学で行われています。)
特に、推薦やAO入試で検討している参加者の方には、「小論文の過去問」も配布もしていましたね。
この「小論文の過去問」は書店で販売される過去問には掲載されていないケースが多いので、とても貴重です。
と様々な特典を得られるので、参加したほうが良いのです。

いつ、何校、そして何回行けばいいの?その1

ここまでオープンキャンパスについて、いろいろお話をしてきましたが、皆さんの関心は「いつ」・「何校」・「何回」行けばいいのか、というところだと思います。
このことについて、お話をしていきたいと思います。
人によって、言うことは様々あると思いますが、過去オープンキャンパスの運営などに携わった経験がある私の意見としては次のようになります。
・1~3年生の間で少なくとも1校につき2回は行った方がよい
・訪問校数は「自分が受験する可能性のある大学」すべて
・3年生は必ず行った方がよい
これには理由があります。
まず、「1~3年生の間で少なくとも1校につき2回は行った方がよい」ということについてですが、1回目は1・2年生の間に、2回目は3年生の時に、と時期を分けて行くことをお勧めしたいからです。
1・2年生の時は、興味本位で構いませんが、いろいろ見学をし、大学職員に知りたいことを何でも聞いてみましょう。そうすることで、「何となく興味がある」という状態から「この大学に通いたい」という「やる気」のある状態へ切り替えられるからです。
では3年生の時に2回目として行った方がよいのは何故か、と言いますと、具体的な「受験」の準備に必要だからです。

いつ、何校、そして何回行けばいいの?その2

先に述べた前年度の受験データや過去問の入手も受験の準備の一つですが、学校推薦型選抜や総合型選抜を考えている受験生は面接時に必ず次の質問を面接官からされるための準備として必要なのです。
「あなたは本学のオープンキャンパスに参加はされましたか。その時の印象をお聞かせください」
というのも、私もかつて面接の際に事務を担当していたので知っていますが、面接官である教授たちには「オープンキャンパス参加者リスト」を手渡しています。そのため、面接で来ている受験生が過去にオープンキャンパスに「何回」参加しているか把握済みですし、大学によっては「オープンキャンパス参加」で点数加算しているところもあるからです。
『訪問校数は「自分が受験する可能性のある大学」すべて』と先ほどお話をしましたが、状況によって、先ほど触れた学校推薦型選抜や総合型選抜の入試にいくつかの大学に出願する可能性もありますし、一般選抜で併願校として受験し、結果によってはその大学に入学する可能性があるからです。
その時、事前にオープンキャンパスでキャンパスの雰囲気やキャンパスの立地、またキャンパスまでのアクセスを知っていないと入学後、こんなはずではなかった、という最悪の事態を引き起こすからです。
そのため、受験する可能性のある大学へそれぞれ複数回、オープンキャンパスへ参加した方が良いのです。
また、大学側でも強く印象に残りますのでね。何回もオープンキャンパスに参加してくれた受験生が入学してきた際に私も実際に声かけたくらいですからね。

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