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理系こそ知っておきたい短期間で現代文力をアップするコツ

2020年12月10日

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理系こそ知っておきたい短期間で現代文力をアップするコツ

皆さん、こんにちは。
理系学部を志望校とする受験生にとって、一見「関係なさそう」に思える科目の一つとして「現代文」を挙げる方は多いと思います。「現代文」が苦手だから理系選択をした、という方も少なからずいると思います。
ただ、多くの国公立大学が「共通テスト」において「国語」を受験科目として設定されているため「国語」の受験は避けて通れない状況となります。
そうは言っても、次のように考えている方も中にはいると思います。
「現代文なんて、すぐにできるから同じ時間を使うのであれば、数学や理科を一問でも多く解けるようにした方が効率的だし、合格への近道だ」と。
そう思う気持ちは理解できますが、他の理系受験者の方たちも、全く同じように考えています。
正直、数学や理科で点数の「差」をつけにくいのが現状です。
(ただし、理系科目が苦手な方であれば、「差」を縮められることはありますが。)
他の受験生と点数の「差」をつけるための方法として、他の受験生が見落としがちな「現代文」に力を入れて「差」をつけてみてはどうでしょうか。
「差」をつけるために「現代文」をどのように解けばよいのかについて触れながら、以下お話をしていきたいと思います。

現代文には「センス」や「常識」は必要ない

皆さん、「現代文」と聞いてどのようなイメージをお持ちですか。
「現代文は日本語だからすぐにできるし、センスがあればできるから」と思っていませんか。
もしそう思っていたとしたら、いつまで経ってもいい点数は取れません。
私がかつて大学受験の浪人時に、ある予備校の夏期講習で現代文の授業を受講したことがありました。
その講義内で講師が話していたことを今でもはっきりと覚えています。
・「現代文を解くのに要らないものはセンスや常識」
・「現代文は書いてある本文を素直に読み取ること」
・「現代文は書かれている本文が全て」
・「この本文から解答を探し出すこと。そのために余計なことは考えないこと。」
当時は衝撃を受けましたね、「センス」が必要だと思っていましたから。
でも時が経って、その当時の講師が言っていたことが正しかったことを今では実感しています。
では、なぜ「現代文」を解くために「センス」や「常識」が必要ないのか、なぜ書かれていることを「素直」に読み取る必要があるのかについて、以下詳しくお話をしていきたいと思います。

現代文を解くコツその1 「読み方をマスターしよう」

「現代文」で出題される文章は「書籍」や「論文」などの一部を「切り取った」ものであることは、皆さんもご存知だと思います。
「試験問題の作成者」はこの「切り取った」範囲の中から問題を作成します。
当然ではありますが「問題の解答」はこの「切り取った範囲」の中にあります。
つまり「解答の根拠」となる部分をしっかりと本文中から正しく「読み取る」ことが大事になります。
解答する際に邪魔になってくるのが先ほど触れた「センス」や「常識」なのです。
例えば「実は太陽系内に太陽が2つあり、それぞれの太陽が影響し合って地球環境に悪影響が・・・」のような記述が本文中にあったとします。
この文章を目にした瞬間、皆さんはきっと「この文章間違っているよ、太陽は1つしか無い。これは常識だよ」と思うはず。
たとえ、皆さんの「常識」から見たら「間違っている」内容の文章であっても、「試験問題の作成者」はこの文章を「切り取って」問題を作成し、解答も「この文章」から作成しているので、この表現部分が「正解」となる可能性もあるのです。
そのため、「自分の常識で解答を作成」してはいけないのです。
また直感という名の「センス」を活かした「根拠の無い選択」をすることも現代文では行ってはいけません。
「解答の根拠」は全て「本文」の中にあるのですから。
繰り返しますが、「本文中に」書かれている通りに「読み取り」解答することがとても重要なのです。

現代文を解くコツその2 「筆者の主張を正しく読み取ろう」

「論説文の問題が苦手」という話をよく耳にします。
理由を聞いてみると次のような言葉が返ってくることがあります。
「何を言っているのかがわかりにくい」
「難しい言葉がたくさん並んでいるし、硬い文章で読みにくい」
「何か同じようなことが書かれていて読みにくい」
おそらく、論説文の筆者が「文全体のテーマ」に合わせて「自分が言いたいこと」を伝えるのに「難しい専門用語」をたくさん使い、また「論文特有の表現の仕方」を何度も使っているからこのように話すのだと思います。
実は、論説文の筆者が「自分が言いたいこと」については全く変わっていません。
ただ、ずっと「同じ表現」を繰り返しても、読んでくれる方が飽きてしまい、そこから先を読んでくれないことを恐れているのです。
そのため、「自分の言いたいこと」のベースを変えずに「同じ意味」に採ってもらえるような「別の表現や単語」または「具体例」に置き換えることを行います。
結果として論説文の筆者の「言いたいこと」に、難しい単語やわかりにくい例などが付いてしまうのです。
その「表現が変わっている」箇所を順番に追っていくことによって「本文全体」で筆者の言いたいことに、皆さんがたどり着くことができるようになります。
このようにして「問題本文」の全体構造がつかむことができれば、正しい選択肢を皆さんが選ぶことができると思います。

現代文を解くコツその3 読み解くために「知識」を身につけよう

先ほど、論説文を例にお話をした際に「難しい専門用語」のことに少し触れました。
現代文の評論問題を解くにあたって立ちはだかる壁が「専門用語」の存在だと思います。
「試験問題の作成者」は、世の中にある様々な「テーマ」の論文や書籍などから選んで、使えそうな部分を「切り取って」評論問題の本文にして問題を作成します。
そのため「切り取った」本文の中には多数の「専門用語」が至るところに入っています。
「試験問題の作成者」の意図として「このくらいの専門用語は知っていて当然だろう」というものについては、文中の中に注釈はつけません。
(さすがに受験生にとって難解すぎる用語については、注釈をつけますが)
そのため、受験する側の皆さんはこの「知っていて当然」の専門用語を押さえておかなくてはなりません。
この「知っていて当然」という専門用語はネットやニュースなどでも取り上げられているものがかなり多く含まれています。
そのため、書店などで現代文の参考書コーナーなどで「用語集」などのようにまとめられている書籍もあります。
これらを使って「専門用語」を知識として身に付け、難解に感じる「評論問題」に立ち向かっていただければなと思います。

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