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大学受験の滑り止めはどう選ぶ?何校受ける?

2020年11月12日

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大学受験の滑り止めはどう選ぶ?何校受ける?

大学受験を意識して勉強を始めると同時に考えなくてはいけないのが、大学の志望校選びですよね。
「今の実力ではどこの大学を受けられるだろう」と本命の第一志望の大学以外に複数の大学も検討することになると思います。
1年生や2年生のうちは、第一志望はあの大学で、第二志望は・・・となりたい目標に合わせていくつかの大学をとりあえず設定できると思いますが、3年生となるとそうも言っていられません。
「第一志望の大学に合格する自信はないけど、でも、浪人したくはない」と思う受験生はきっと多いはず。
そのために必要となるのが「滑り止め」の大学の存在です。
でも、その「滑り止め」は確実に合格できる大学でなければ、意味がありません。
そのため、直近の模擬試験で判定された大学の偏差値を基準に、自分の現在の学力よりも低い偏差値の大学を選ぶ必要がどうしても出てきます。
私も現役生時代や浪人生時代、それぞれ複数の大学を受験しましたが、実際に大学を受験する段階となると、受験する大学を決めるのに結構大変だった記憶がありますからね。

そもそも大学受験で「滑り止め」は「必要」かどうか

先ほどまでのお話をご覧になった方の中には次のような方もいるでしょう。
・両親ともに同じ大学の卒業生で、親から母校を強く勧められた結果、両親の母校である大学へ入学を強く希望する方
・各メディアでも取り上げられる著名な大学教授が在籍する大学への進学を強く希望する方
・自分の「やりたいこと」が実現できる大学が「ここしかない」という理由からその大学への進学を強く希望する方
などなど。
上記のような方々は、「ここ以外大学は受験しない」という強い意志をお持ちの方なので、大学の「滑り止め」は必要としないでしょう。
つまり「何浪してでも、同じ大学を受験し続ける」という目標が明確であるので、大学受験の「滑り止め」は要らないのです。
では逆に、そのように大学に「強い目標」を持ちではない方々の場合はどうするべきか、というと大学受験の「滑り止め」を確実に必要とするので受験した方が良いでしょう。
そのためには大学受験の「滑り止め」をどのようにして決めていくべきか、などについて以下お話をしたいと思います。

大学受験の「滑り止め」を決める際の注意点 その1

冒頭で、大学受験の「滑り止め」として受験する大学を選ぶのが「意外に大変だった」と、私の体験談をお話ししました。
どこが「大変だった」のかというと、次のようなことがあるからです。
・大学受験料などの金銭面
・大学受験日程などを考える手間ひま
・「本命大学」が失敗した時の保険となる大学選び
私は現役生のときは本命含めて7大学7学部、高卒浪人生時代は本命含めて6大学6学部を受験しました。
親に今でも申し訳ないと思っているのですが、それぞれの受験大学数分の大学受験料や受験会場までの交通費が結構かかりました。
皆さんのご両親も「子どもが入りたい大学に合格できるのであれば、多少の出費は厭わない」として、皆さんに惜しみない協力をされていると思います。
しかし、現実的に出費を考えると「できるだけ少ない学校数にとどめてほしい」と心の奥底で思われているはず。
そのため、金銭的な理由から、どうしても「滑り止め」を含めた受験校の数が限られてくるのです。

大学受験の「滑り止め」を決める際の注意点 その2

受験する大学数が決まったとして、次に考えることは何か。
大学受験のスケジュールです。
まさかとは思いますが、いきなり最初に、「本命」の大学の受験日を持ってくるなどということはないと思います。
「本命」大学受験日の前に、「滑り止め」1~2校の受験日を配置することが賢明な選択だと言えます。会場の雰囲気や当日の流れに慣れることができるからです。
ただ、ここで注意したいのが、「日程の間隔」です。
特に私立大学の個別受験の受験日が集中されることが予想される2月前半の2週間において、「6校とか7校とかを連日受験する」というのはいただけません。
連日の大学受験から来る疲労が回復せずに、蓄積され続けた結果、思うように実力が発揮できない、という事態を招くからです。
そのため、何日であれば、連日も可能か、「本命」大学の受験日の前日は予定を空けるかどうかなどを考えなくてはならないのです。
しかも、出願締め切りが迫る中「できるだけ早く決めないと」と焦りながら、入試要項とにらめっこして出願手続きをすることとなります。
さらに付け加えると、「本命大学」で失敗した場合、その大学なら行ってもいい、と思える大学での「スケジュール組み」となるので、第二、第三志望の受験日の配置も重要となります。
今にして思えば、「日程調整」よりも「受験勉強」の方が気持ちの面では楽でしたね。

大学受験の「滑り止め」は最終的に何校がベスト?

ここまで私の大学受験の体験を盛り込みつつ、注意点をお話ししてきました。
「では一体何校が良いのか」というご指摘が来そうなので、お話をします。
「滑り止め」は第二・第三志望を除いて、「ズバリ3校」だと考えています。
つまり、本命を入れて全ての受験校数は6校が妥当かなと思います。
これには理由があります。
1つ目の理由が「体力的な問題」です。
というのも、試験日当日は、常に極度の緊張を強いられ、皆さんの想像以上に体は「極限の疲労困憊」の状態。そんな状態で「滑り止め」を5校も6校も受けるとなると、意識は半分「上の空」の状態。とてもではないですが、お勧めできないですね。
2つ目の理由が「金銭的な問題」です。
というのも、本命を含めて何校受験しようが、入学できるのはたった「1つの大学・学部」だけです。
つまり、入学する「1つの大学・学部」を除いた残りの大学・学部を受験した際の「受験料」などが前に述べた保険の「掛け捨て」となります。
第二・第三志望の大学、「滑り止め」は「保険」としてうまく機能するとは思いますが、受験校を増やしすぎて無駄な「掛け捨て」をしないようにすることも必要だからです。
という理由から、本命・第二・第三志望の他、「滑り止め」として「3校」の受験がベストなのかな、と個人的にはそう思いますね。
受験生の皆さん、参考にしてみてくださいね。

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