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推薦入試に欠席日数はどれくらい影響があるのか?

2020年10月15日

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四年制大学へ進学が2人に1人の割合となっている昨今、高校生の皆さんにとって、最大の関心事の一つとして、大学受験が挙げられると思います。
大学入試も「筆記試験」による一般選抜など様々な選抜方法がありますが、今回は「推薦入試」についてお話しをします。
推薦入試のお話をする前に、そもそも「誰」が「誰」を推薦するかご存知ですか。
「学校」が「在籍している生徒皆さん」を推薦するのですが、ここまではすぐにわかっていただけたと思います。
ただ、誰でも「無条件」に「推薦」できる訳ではありません。なぜか。
「学校」が推薦できるのは、「学校の代表者」として志望大学へ「送り出しても恥ずかしくない」生徒に限られるからです。
皆さんは軽い気持ちで考えて、「推薦」を希望するかもしれませんが、「学校」にとっては一大事です。
学業の成績」が優秀であることはもちろんなのですが、「日頃の生活全般」についても優秀であることが「送り出しても恥ずかしくない」ことの条件だからです。
わかりやすく言い換えると、「大学在籍中」の4年間「○○高校代表者」という目には見えない看板を背負い続けられる生徒が学校として推薦できるのです。

推薦入試ってどのような入試?

「推薦入試」には「指定校推薦」入試と「公募制推薦」入試の2つがあることはご存知だと思います。
「指定校推薦」入試は各大学が自校への進学実績を基にして、「指定校」を定めてその高校からの推薦者の出願を受け付ける入試制度です。
また、「公募制推薦」入試は過去の進学実績とは関係なく高校からの推薦者の出願を受け付ける入試制度です。
伴に共通しているのは「高校からの推薦」を受けた者が出願できるということです。
この入試を出願する際に、とても重要な書類が2点あります。
それは何かと言うと「調査書」と「学校長の推薦状」。
「調査書」は言うまでもなく、皆さんの「高校3年間の全活動記録」となる書類。
もう一つの「学校長の推薦状」とは、「調査書」の内容を踏まえて、校長先生が「学校の代表者」として「推薦」しますよ、という内容の書類です。
つまり、「推薦状」を受けた受験生の皆さんは、この時点で「○○高校の代表者」となる訳です。特に「指定校」推薦の方はこのことを意識してくださいね。

推薦を受ける条件と出欠席の関係 その1

皆さんが通っている高校にとって、皆さんにとっても「推薦」がいかに高いハードルか、ということが少しご理解いただけたのではないかと思います。
ではここからは、皆さんにとても密接な関係となる出欠席について、掘り下げてお話をしたいと思います。
欠席と聞くと、いわゆる普通の「欠席」と「公欠」と「出席停止」などが思い浮かぶかと思います。
「公欠」とは「学校生活」のために「学校」が認めた欠席のことです。具体例として、部活動など公式戦などの出場であるとか、「推薦入試」の受験などが挙げられます。
「出席停止」とは「学校保健法」で定められている「インフルエンザ」などの感染力の強い病気にかかってしまった場合、登校することによる周囲の生徒への感染を防ぐために出席を止められるものです。
これ以外では、親族等が亡くなった場合の「忌引き」なども挙げられますが、その他の大多数がいわゆる普通に「欠席」として扱われるものです。
なお、「公欠」や「出席停止」、「忌引き」については、「調査書」の中では、「欠席」として扱われることはありませんので、ご注意を。

推薦を受ける条件と出欠席の関係 その2

推薦入試において、なぜ出欠席の項目が重要なのかについて、お話をしたいと思います。
推薦入試を出願することは「○○高校の代表者」であるということについて、既にお話をしました。
つまり、高校としては、この生徒は代表者としてふさわしい成績と「出席状況」であると自信をもって送り出す訳ですから、大学に入学後、しょっちゅう休まれることは、非常に困る訳なのです。(ただし、病欠や公欠のような状態であれば話は別ですが)
また、大学側としても、過去の進学実績を基に、「あの○○高校の生徒さんであれば、問題は無いだろう」と高校からの推薦内容を信用して受け入れたのに、しょっちゅう休まれると、「あれっ、話が違うではないか」となる訳です。
そのため、推薦を決める前に、高校としては、推薦希望者の出席状況を確認するのです。
では、3年間でどのくらい欠席してしまうと推薦を受けられないのか、というと、大学によって基準となる日数はまちまちであるということが多いのです。

推薦を受ける条件と出欠席の関係 その3

大学によって基準となる欠席日数について、まちまちであると先ほどお話をしましたが、厳密に決めている大学やおよそで決めている大学などが混在しているからでもあります。
中には、高校の校長先生宛に目安となる日数が連絡されていても、あまり外部に公表していない場合もありますので、担任の先生に話を聞いてみると良いでしょう。
また、出欠席でよく取り沙汰されるのが、「遅刻」の存在。
一見ちゃんと学校にはいるので、問題ないと思う方がいたら、それは大間違いですよ。
学校によっては「遅刻○回で欠席1回分」ときちんと計算をしていることが大変多いのです。
私が担当する生徒で、遅刻が多いけど、欠席はないから大丈夫、と胸を張って答える生徒がいるのですが、とても心配です。
仮に遅刻3回で欠席1回分という換算を採用している高校の場合だと、遅刻30回を3年間でしていたとしたら欠席10回分に相当します。(遅刻30回も結構多いのですが)
そのため、高校としては、この生徒さんを推薦しにくいので、同じ評定でも、欠席の少ない生徒さんの方を推薦する訳です。
ですので、日頃から体調管理を万全にし、ゆとりを持って学校に到着するように気をつけておいた方が良いのかもしれませんね。

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